リサーチ

プロフィール

Author:【アリス】と【ドードーとら】
 
【アリス】 アリス
自閉症の世界の探検家。
2人の自閉症児・者の母。

【ドードーとら】 ドードーとら
自閉症の世界の案内役。
アスペルガー症候群の当事者。

ユニークアクセス数


(2007年07月06日〜現在)

カテゴリー

最近の記事

カレンダー

11 ≪│2008/12│≫ 01
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

ブログ全記事表示

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

FC2ブックマークに追加する

FC2ブックマークに追加

ブロとも申請フォーム

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

FC2ブログ
【おことわり】
このブログは2人の公開メール交換・公開交換日記ですので、
一般的なブログとは少し違った感じになっています。
コメント欄は2人の著者専用。
このように、明らかに違うこともあります。
ご覧いただく上で必要そうなことを トップページ に書いておきました。
人物一覧や、引用・リンクなどについても、そこにまとめてあります。

category-2:ドードーとらの日記 イグナシオ・マッテ・ブランコ

 またまた難しい話になってしまってアリスさんには申し訳ないんだけど、引き続き、ネットサーフィンをしていたときの収穫。

 いろいろ見ているうちに思い出して、「あ、これは書いとかなきゃ」と慌てて調べたことがある。

 イグナシオ・マッテ・ブランコのことだ。
 彼はチリ出身の精神科医・精神分析家。分裂症(統合失調症)の研究をしていたそうだ。

     ★

 俺はこの名前を、中沢新一の『対称性人類学 カイエ・ソバージュV』で知った。

 マッテ・ブランコ(マテ・ブランコとも表記される)は、分裂症を「無意識の活動が「生な形」で表面に浮上してくるときに現れる現象」ととらえた。そして、分裂症の研究を通して、無意識の活動のしかた一般を解明しようとした。

 マッテ・ブランコの理論の大筋について、以下に引用がある(引用を丸写ししていいのかどうかわからないから、リンクとトラックバックだけにしておきます)。

 中原紀生さん 不連続な読書日記 2005年12月19日
 http://d.hatena.ne.jp/orion-n/20051219

     ★

 自閉症も統合失調症も「無意識の活動が「生な形」で表面に浮上して」いることについては同じ部類。
 そう前から言ってるわけだけど、もちろん根拠もなしに言ってたわけではない。

 マッテ・ブランコの説によると、無意識の思考はバイロジック(複論理)なんだそうだ。
 バイロジックというのは、2つの論理が矛盾しない形で共存するということ。

 例えば「私とあなた」や「私と動物」や「部分と全体」を区分けする思考と区分けしない思考。
 例えば「過去−現在−未来」といった直線的な時間の序列に沿った思考と、そうでない思考だ。

 意識においては、区分けする思考、時間の序列に沿った思考のほうが前面化してくることが多い。
 しかしここで仮に、自閉症者の場合はバイロジックのまま前面化してくると考えてみたらどうだろう。
 自閉症者の性質や特徴とよく合致するような気がするんだな。俺はね。

     ★

 マッテ・ブランコのことを思い出したのは、他の当事者のブログを読んでいたときだ。

 田舎猫さんという方のブログ。
 http://blog.livedoor.jp/inakaneko_psw/archives/51112608.html

 さらにその元ネタ。とうふさんのブログ。
 http://welladjust.exblog.jp/6844972

 定型発達者と自閉症者の違い、あるいは自閉症者の向き・不向きの話なんだけども、そこでは

(1) まず全体を把握してから、全体を分割していって、部分を把握するやり方
(2) まず部分を把握してから、部分と部分とを結合して、全体を合成するやり方

という対立軸で話が展開されている。
 まずとうふさんが(2)のほうが自分には向いていると言い、田舎猫さんも自分もそうだと答えている。

 それはそれとしていい。けれども、自閉症者が本当に得意とするのは、もっとバイロジカルな思考じゃないのかな、と俺は思っている。すなわち、こうだ。

(3) 部分と全体を区分けする思考と区分けしない思考を共存させながら、ものごとをダイナミックにとらえていくやり方

 少なくとも俺にとっては、自然で、馴染み深いやり方だ。
 もし俺の「他人と違う部分」を才能として見るならば、この種のバイロジカルな思考を割とよく使いこなせているということが、そのまんま当てはまると思う。

 自閉症アスペルガー症候群であることを才能として活かそう、なんて話もある。だったら、これをマスターするのがいいのではないかな。そうも思う。
 大変だけどね。すべての当事者がそうできるとも思えないけどね。教えてくれる人もほとんどいないだろうけどね。

 しかし、(1)が得意だという当事者にせよ(2)が得意だという当事者にせよ、言ってることが正しければ、どっちも随分と苦手なことをさせられてんじゃないかなぁ。そういう印象もまた、持ってしまうんだ。

 でももしかすると、(2)が得意だというのは説明が合ってないだけで、本当は(3)が得意だという話なのかもしれない。そんな気も、しなくはない。
 つまり、まずある1つの部分に突っ込む。そこで全体をも把握する。その感覚をもって次の部分に突っ込む。全体を把握しなおす。以下繰り返し。
 部分と部分とを結合して全体を合成してるんじゃなくてさ。

 どうだろう?

 ともかく、俺がマッテ・ブランコの話を最初に聞いて、自閉症とつなげて考えたときに思ったのが、こんなようなお話だ。

     ★

 ネットで調べた感じでは、唯一日本語訳されているマッテ・ブランコの著書『無意識の思考(原題:Thinking, Feeling, and Being)』は、評判がいいみたいだ。
 専門書に入るのかな。値段も高くて難しそうなんだけど。

 でも、迷った挙句、注文しちゃった^^;


タグ : アスペルガー症候群 発達障害 アスペルガー 自閉症 自閉 高機能自閉症

■トップページへ → トップページ
■1つ新しい記事へ → 新型
■1つ古い記事へ → アブラブログを読む

【コメントのコーナー】  ※ 2人の著者専用です。理由⇒ トップページ

アリス アリス のコメント ◆◇◆ 2007/09/08 15:16 [ 編集 ] #mQop/nM.

私は・・・

 まさに1のタイプですね。だから、ここ最近の引用は、そこだけでは全くわからないので全体を把握しようとしては撃沈している感じです。
 だって、全体を把握しようとしたら、内容が専門的で、ほんと、難しいんですから・・・。

 バイロジカル・・・。どんな感じなんだろう・・・。
 パズルをしている感じなんだろうか?

 専門書を購入されたのですか?難しそう・・・。

ドードーとら ドードーとら のコメント ◆◇◆ 2007/09/08 22:47 [ 編集 ] #p/8E93UU

 そうだなぁ。どう言ったらいいかなぁ。

 あ、そうそう。一回書きましたよ。
 http://manyissue.blog112.fc2.com/blog-entry-36.html

 普通の論理では「熊(狩られるもの)≠人間(狩るもの)」だけど、まずこれが「熊=人」と変わってしまう。その上で、「熊≠人間」と「熊=人」とを矛盾なく共存させてしまう。
 あるいは、普通は「宇宙がまずあって、そこに自分が生まれた」。これがひっくり返って「自分がまず生まれて、次いで宇宙も存在するようになった」になる。その上で、2つが矛盾なく共存しちゃう。
 このような思考が、バイロジックってことになりますかね。

アリス アリス のコメント ◆◇◆ 2007/09/09 09:53 [ 編集 ] #mQop/nM.

 なるほどね。
 いろいろ、調べていくうちに、私にちょうどいいわかりやすさのホームページをみつけました。

『哲学的な何か、あと科学とか』
http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html

 バイロジックのような話ものっていました。
 でね、クオリアのテーマのところを読んでいると、これがまさに、はかせや画伯とのやりとりでの留意点と似ていてびっくりしたんだ。

 思い込みをはがすのに、このホームページは参考になると思いました。

ドードーとら ドードーとら のコメント ◆◇◆ 2007/09/09 12:15 [ 編集 ] #p/8E93UU

 そのサイトは俺も何度か見てます。面白いですよね。

 ただ、今読み直してみたら、「あ、ちょっとまずかったな」と思うことがあります。
 http://manyissue.blog112.fc2.com/blog-entry-58.html では、

> 頭の中で「空気を読む」に対応している、それが何をどうすることなのかのイメージ。「空気を読む」のクオリアって言っていいのかな?(正しくないかもしれないけど)

と書いてしまったんだけど、これは、クオリアって言ったらダメっぽいです。
 俺が書いたのは、概念をどうとらえるかの話。クオリアは、観察された物理現象⇒意識の話だもんね。失礼しました。

 それでも、参考にはなりますよね。論理の流れだけを見ると、同形になるものも多いので。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

   
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


バイロジックの負の側面

ずうっと前の記事だが、今の日本の社会は、学校教育を中心とした母性原理と、資本主義的な父性原理が、あたかもヘドロの詰まったカプセルのように、母性が内的になって父性が外的になってしまっていると書いた(母性原理=ヘ


 BLOG TOP