Author:【アリス】と【ドードーとら】 【アリス】 自閉症の世界の探検家。2人の自閉症児・者の母。【ドードーとら】 自閉症の世界の案内役。アスペルガー症候群の当事者。
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あはは^^
そうですね。アリスさんならそう言うでしょうね。俺もスッキリ!でした。
★
ではネタバレもありで書くとしますか。
俺は、この映画は一種のコミュニケーション論として見るのも面白いな、とか思いながら見たんですよ。だから自閉症だナントカ障害だとかいう当事者やその周辺の人は見といて損はないよって書いたんです。
本当は特にナントカ障害とかってこととは関係なしに、他人が想像もしないような体験をしている人や、他人には見えていない現実が見えている人は必然的に、政治的に不利な立場になります。そういう人にとって、どんなコミュニケーション技法は無効で、どんな技法なら有効でありうるのか。
この映画に限らず、俺がいつも持っているテーマですけど、なんかピッタリだなって思って。
ちなみに今言った政治というのは、身の周りのミクロな政治ということも含めて、というかミクロの政治のほうが主なんですがね。互いに相手を納得させようとするせめぎ合い、くらいの意味です。
主人公の女性はちょっとひねくれた感じに見える人で、後でその理由が明かされるんですが、これは「昔ああいうことがあったから今はこんなひねくれた性格なんだ」とかってバカ単純短絡的な話じゃなくてね。
自分としては十分に咀嚼吸収できていたとしても、ひとたび知れば知る前には戻れないのが知るということですから。知らない人との間に差異が生まれてしまう。
知らせないことには差異は埋められない。けど、知ろうとしない人に知らせることは難しい。知らせることが相手を傷つけることにもなりかねず、それは避けたいってときもある。
アリスさんは、誰かが他人からの心証を悪くするような態度を取っているとき、反射的に思ったりするんじゃないですか?
私がまだ知らない重要な何かをこの人は知っているのかもしれない。あるいは語ろうとしているのかもしれない、とか。マナー違反だと断罪するより、マナー違反してまで伝えたいことって何だろうと考えてみるか、とか。
それは訓練の賜物というか、日々他者と向き合って暮らしてるってことですよね。また、今はむしろアリスさん自身が、他の自閉症児の親御さんやら学校の先生やらから、心証を悪くするばかりの態度を取ると見られがちなのかもしれませんけど^^;
ともあれ、他者と接触するとはどういうことかを身体でわかっている人にとっては、この映画は何の疑問もなくスッキリ!だろうと思うんですよ。
ま、アリスさんも俺も、自分自身がああいう裁判を毎日やってるみたいなもんですよねw うまくいくときもいかないときもあるけど、うまくいってるのを見ればスッキリ!に決まってます。
そう。実際にはそれほどうまくはいかない。
でもどんなコミュニケーション技法なら有効でありうるのかと考えたときに、これ以外の方法ってなかなかないんですよね。だからやっぱりスッキリ!でいいんだろうと思うんです。
ところで俺のお気に入りキャラは(…って見たときには考えてなかったけど)裁判官かな。
シンプルに「これって違法ですか?」と聞けばシンプルに「違法です」「合法です」と返してくれる人って、俺の目から見てかなりステキw
偏見で眺めていたものから、真の姿が見えてきたって感じでね。
私が印象に残ったのは、主人公が父親から虐待を受けていたのではないかと、弁護士が気付く場面です。あの演技は素晴らしかったです。
あそこから流れが変わりましたよね。
ドードーとらさんのおっしゃるように、コミュニケーションについて観るのも面白いでしょうね。
あと、過去があきらかになったときに、原因が誰にでもわかりやすいので、そこも現実はそんなに簡単じゃないって思う部分ですけどね。
>今はむしろアリスさん自身が、他の自閉症児の親御さんやら学校の先生やらから、心証を悪くするばかりの態度を取ると見られがちなのかもしれませんけど^^;
はは・・。そうかも。昔はいい人で通っていたんだけど。
最近は、私のことが怖いらしくて、某支援センターの女性スタッフは私と会うと涙ぐみながら言い訳らしきことをされるし、某会議では私が発言するとシーンとしちゃうし、師匠からは「最近、発言が乱れていますが、ご自愛ください。」と心配されちゃうし、私が知らない人が私の名前を知っていたり・・・。
どうもブラックリスト入りしたようですね。
今度、ある病院の医師から医療関係者の勉強会で話してほしいと頼まれているのですが、「迫力のあるアリスさんがいいと思ったんです。」って言われたんですよね。そういえば、この先生がいらっしゃる場で、親や行政や学校関係者について、熱く語っていたことがあったんですよ。
基本的に平和を好むので、仲良くしようと思っているのですが、そのようには受け止めてもらえないようですね。
韓国映画『マラソン』のチョン・ユンチョル監督が、村上龍のインタビューを受けたとき(参考:http://manyissue.blog112.fc2.com/blog-entry-68.html)言っていた、「自閉症児の親は(その人自身は自閉症でないのに)まるで自閉症者のように見えるときがあります」とか何とかってやつですね。
ありえないだろうけど、もし仮に「すべての女性の最初のセックスの相手は父親なのが当たり前」な世の中だったとすれば、この映画の主人公の女性はいつどこで誰と会うときでも、他人の心証を悪くするような態度を取る必要がない。だから彼女は「ナッツ」ではない、ということになる。
アリスさんの場合も、もし仮に他の自閉症児の親御さん方や自閉症周りのプロが、アリスさんと同じくらいに知っていたならば、他人の心証を悪くするような態度を取る必要はありませんもんね。そうでないから、平和を好むがゆえに、守りたいものを守ろうとするがゆえに、「迫力のあるアリスさん」にならざるを得ないという。
人間って矛盾した生き物だけど、それが面白いんですよね。たまに疲れますがw
この連休はゆっくり充電できたので、また頑張れそうです。
そうそう、ラカンですが、失敗しました。
難しすぎて・・・。やはり、本屋で手にとってみないとダメですね。
でも、脂さんの最近のブログのお陰で、少しですが、過去のも含めて理解できそうな気がしてきました。あともう少し・・って感じです。
俺は先日、ここでもたまに話に出る斉藤環さんの『生き延びるためのラカン』という本を読みました。ざっくりと理解するには、いい本のような感じがします。
脂さんも、ここのところ頻繁に、こっちのことを書いてくださってますね。俺が誰かのとこに行って暴れてるのをほぼリアルタイムで脂さんが分析するってのも、一つの「おいしいパターン」って感じですか。
でも、なんだかお疲れのご様子で・・・。
ドードーとらさんにも言いたいことですが、ご自愛くださいって感じです。
そういう意味では、鈍感な部分も多い私は幸せ者なんだと思います。
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